議員が物言うのってだめなの?ー前川前事務次官の講演問題について思うこと
自分が最近気になっているニュースは、文部科学省が前川喜平・前事務次官の授業内容について名古屋市教育委員会に報告を求めた問題。
前川氏授業:2議員の照会認める 文科相「添削は2カ所」 - 毎日新聞
テレビのワイドショーを見ていると、「文科省に政治の圧力がかかった。教育の独立性を脅かすあるまじき事態だ!」というコメントが聞かれました。
その中で気になったのは、あたかも議員が文科省へ意見した行為自体が由々しきことのように表現している番組側の進行。
あれ?国会議員って国民の代表のはずじゃ?
池田議員の言うように、地元の声を届けることが国会議員の役割。あたかも、議員が物言うかと自体を悪く言うのは印象操作のように感じました。
県だって、県議員や国会議員から様々質問をされることがあります。要望は様々であれ、公正公平の立場を揺るがさず、かつ、地元の声を届けてくださるようなものは傾聴に値するものでありますし、参考とさせてもらうこともあります。
問題は、本省から地方自治体の教育方針について介入しすぎではないかと思わざるを得ない質問量。さすがに、この質問量は多いですよね。
前川講師問題:なぜ要請「詳細に」 文科省のメール公表 - 毎日新聞前川講師問題:文部科学省から名古屋市教育委員会への要請メール - 毎日新聞
政治的介入から教育の現場を守ることが本来の仕事であるのに、教育行政の役割を果たさず、議員の言うことを忖度せざるを得ない後輩に同情する、的なニュアンスのことを前川さんもおっしゃっています。
文科省の介入「前代未聞」「情けない」 前川喜平前事務次官、講演で批判 - 産経ニュース
また、メール文のやりとりで前川前事務次官の名前を黒塗りにするよう要請があったなど、暗に「ちょっとやべえかも」って思ってたわけですよね、おそらく。
名古屋市は、平成30年3月30日付で杉崎正美教育長名で文科省初等中等教育局長宛てに授業内容の報告を求めた意図を質問状を送ったそう。
名古屋市:文科省に質問状 前川氏問題で意図など尋ねる - 毎日新聞
どんな回答がまっているのか、気になるところです。
本省でもこのマターは回答を練って通常よりも上にまで伺うことになるんだろうなあ。