ゆとり社会人3年生日記。

えんぴつ転がして公務員になりました。ゆるめです。

12月は寄付月間!Giving December

毎月、何かしらの促進月間がありますが
10月は有給休暇取得促進月間、11月は職業能力開発促進月間ときまして
12月は寄付月間!(Giving December)
ということで、滋賀県で開催されましたフォーラムへ参加しました。



今回は、前々から興味を持っていたファンドレイジングについて
日本ファンドレイジング協会関西チャプター共同代表 戸田由美さん
            ×
クラウドファンディングコーディネーター 西村 昌弘さん
の対談が聞けるということで、楽しみにしてきました。

広告代理店、自動車業界という、お客様相手のシビアな世界で経験を積まれたお二人。
「相手のことを知り、オンリーワンのサービスを提案すること。」
「歴史を語り、ライフスタイルを売る。ストーリーテラーになること。」
企業での経験と教えは、ファンドレイジングの場面でも生きているといいます。

また、日本ファンドレイジング協会の戸田さんは
「認識」と「行動」のギャップを埋めるには
をテーマとし、その鍵となるのは
「本音」「感情」「経験」にうったえる・触れることではないか
と話してくださいました。

「将来の子どものために」「環境を守るために」…。
このような事業をネガティブに捉える人はあまりいないでしょう。
みなさん、「良いこと」と認識をしますが、
さあいざ寄付をしてください、という行動となると、なかなか手が動きません。
まことしやかに聞こえるミッションですが、本音が見えなくて、嘘っぽく見えるのかもしれません。
認識から行動へ導くには、きれいごとの言葉ではなく
本音であったり、怒りや悲しみ、喜びなどの感情に訴えるものであったり、
過去の経験を通じて、共感を生むことがキーとなるのでは
というのが戸田さんの見解でした。

確かに、「寄付」って聞くと
なんかうさんくさい、偽善っぽい、というようなイメージがあります。
私自身も、国際協力関係には昔から興味を持ちながらも
「お金ください」っていうスタンスがなんとなくいやだなーと思っていて、大きな寄付はしたことがありませんでした。
他人頼みの寄付や募金集めではなく、しっかりと資金源を獲得できるシステムづくりに力を入れるべきでは、って思っていました。

それが、今年(2016年)に入って2団体へ3000円と4000円の寄付を行いました。
数年前の自分からしたら、とっても驚き。
その変化の要因は2つ。
①実際にNGO団体の活動の場を訪れたこと
百聞は一見に如かずと言いますが、まさにこれ。
どんな活動をされているのかを映像でイメージができると、実際に寄付をしたとき、そのお金がどう使われるのかも想像できます。
活動主の顔が見えることも大きいです。
「この人たちががんばっていることなら応援しよう」って。

②募金が日課になったこと
レジでの支払いのとき、お釣りをもらう前に財布をしまってしまう癖がある(バカ)ので
めんどうくさいときはそのまま募金箱へ入れるようになりました。
それがしだいに習慣化して、今ではレジで財布の中に小さなお金がないか探すようになったし、募金箱が設置されていないと違和感を覚えます。
1円とか10円とか、そんな単位のお金だけど、毎日やっていると寄付行為自体が当り前のことになりました。




私の場合は、認識からの空白の期間がとーーーっても長かったですが
小さな行動をはじめてみると、そこからはすーっと進んでいきました。

なにより寄付は
お金と気持ちを寄せるもの、と考えるようになりました。

モノも情報もすぐ手に入るようになった便利な飽和の時代に、
気持ちを満たしてくれる1つに、寄付というものがあるのではと思います。


戸田さんの、寄付が社会全体の生産性の向上に繋がるというイラストライト。


クラウドファンディングコーディネーターの西村さん曰く、
はじまりこそ、個人が自己啓発や趣味のために数万円を集めるようなものだったけれど、
最近では企業等の1000万規模の大きなプロジェクトの案件が多くなってきたようです。
熱いミッションや意志を持っていながら資金がない個人や小さな組織の人たちが、支援者を見つけられる方法の1つがクラウドファンディングですがしかし、今、クラウドファンディング業界はバブル期で、大きな案件で手一杯なところがあるよう。

それだけ、ファンドレイジングの世間的知名度も高まり、
今ではファンドレイジングを行うというだけでは珍しくなくなっています。
私の応援しているハンドボールチーム、三重バイオレットアイリスクラウドファンディングで、チーム初の海外遠征を達成されました(All or Nothing型)。

滋賀県でも、新しい学習船「うみのこ」の造船と2018年の就航を目指して、クラウドファンディングがもうすぐ実施されるようです。
1983年からはじまったびわ湖フローティングスクールですが、うみのこに乗船した児童数は52万を超え、第1期生だった児童は今年、33歳になります。
これからの子どもたちもうみのこ学習が体験できるよう、県内外の多くの方からお金と気持ちが寄せられると良いなと思います。

きょうもびわ湖は綺麗でした。


ファンドレイジングについて、もっと知りたくなった1日でした。
以上、アマの感想記録でした。