「早よ帰れ」 めぐりめぐって 崖っぷち ー残業したいのに、させてくれないー
「早よ帰れ」 めぐりめぐって 崖っぷち
自分の職場は比較的穏やかな方々が多いです。とても人の良い上司に恵まれています。優しく「早く帰ろう。」「明日出来ることは明日やろう。」と声かけをしてくださいます。
上司以外の同僚も、残業をしないでいようという共通認識があります。周りの人が残っているから帰れないっていう雰囲気は、自分の職場にはありません。
昨年頃から、時勢を映して残業制限が厳しく言われるようになりました。月40時間を超えると課内で目をかけられ、基本的に80時間は超えさせてくれない雰囲気です。
今でこそ担当の仕事量が適正化されたのでそこまで残らなくなったけれど、休んだ人の仕事が上乗せされたキャパオーバーの時は残業の日々でした。
基本的に、公務の仕事はマストの「やらなければいけないこと」の仕事がほとんどだと思います。従前のかたちをより良くしたいと思っても、+αの時間が必要になります。
(仕事を減らす(事業の見直し・廃止等)ためにも仕事が要ります。)
残業が続く時にストレスに感じた1つは、そういう「こうしたらもっと良くなるのにな」「こんなこともできるんじゃないかな」というアイデアを形にする時間と余力がなく消化不良になっていたこと。
マストの仕事をテキパキやったからといって時間が作られる訳ではなく、日中は問い合わせの電話対応や突発的トラブルの対応で時間はとられます。
せめてもの時間を作ろうと、相手なくやれる仕事や先を見越して早めに手をつけて置きたいことは残業するわけですが、「それは残業までしてする仕事じゃない」「何もなかったら(急ぎやなかったら)今日は早よ帰りや」と言うてくる人がいるのです。
これが何よりストレスフルでした。
周りの人が残っているから帰れないっていう雰囲気は無いと書きましたが、逆にいえば業務の縦割り意識が強い人、自分の担当しか範疇に考えていない人は、そんな言葉を罪滅ぼしに投げて、さっさと帰っていくわけです。
何もない時なんて来るわけないやろ!!!!!
仕事へのモチベーションはあったけれど、それがしんどくて、前向きな気持ちの足を引っ張っていた。
そんな時に助けてくれたのが上司で、「出来ることがあればやるよ。」と声をかけてくれました。とてもありがたかった。
そんな経験から、自分が意識して気にかけていることがあります。
- 周りの人の担当業務にも意識を向け、進捗や業務内容を理解しようと努めること。→「担当じゃなくてもわかること」が増えます。
- 何か手伝えることがあれば、「○○しますよ?」と具体的に提示すること。→進捗や業務内容が分かっていれば、「出来てないことは何か?」というマイナス的な質問を相手にする必要がない。こちらが作業を提示することで、同僚がしごとを頼みやすくなります。
- 仕事・プライベートの話でも共感ポイントを大切にすること。→痛みも嬉しみも、その思いを分かり合うことで、仕事だけのドライな関係というイメージを減らします。
一緒にやりましょうの姿勢が職場の中に少しでもあれば、”1人任せ”の分業色の心理的負荷を少しでも軽く出来るのではと思うのです。
例え職場の外に頼れる人や相談相手がいたとしても、根本的な治療にはならないのですから。
自分は幸いにも、あたたかいひとがいてくれたので乗り切れました。うわべではなく、行動を伴って気と声をかけられる人になりたいと思っています。
そして誰かが助け始めると、冷淡な分業マンも自分の居心地が悪くなって動き始めるわけです。「助けてやった感を醸し出す」っていうしょーもない要らんおまけ付きやけど、まあ、無いよりはマシかな(笑)